手術をしないという選択2

私が切迫早産で入院した7年前の2月、サーフという少し年上の素敵な人と出会いました。

サーフは妊娠3ヶ月で切迫流産で入院していて、私と同じ前置胎盤でした。

年が近く住んでる家も近く、上の子どもが同じ年ということもありすぐに仲良くなりました。

しかも産後の4月からつーちゃんは保育所を変わったんだけど、新しい保育所はサーフと同じ保育所でした。

保育所で再会した私たち。

入院中の2月に子宮口を縛る手術の話も出てたので、入院いつからするの?って質問したら

「手術しないよ。体に負担かけたくないし。安静にしてたら大丈夫かなと思って」

って笑顔で話サーフ。

絶句した。

その時まで私は

「手術しない」選択肢など持ち合わせてなかったから。

お医者さんに言われたらそれは

「従うもの」って思ってたから。

治療を自分で選ぶという発想はこのときまで私にはなかった。

それからサーフはマメな旦那様や家族の協力を得て安静に過ごして、後半に前置胎盤もなおり驚くほどのスピード出産で元気な男の子を産みました。

それはたまたまだったのかもしれない。

それでも同じ病気だったのに何故私はあんなにつらく痛い思いをしなければいけなかったのかと思わずにはいられなかった。

彼女は周りの意見もきちんと聞くし耳も傾ける。でも答えを出すときはいかに自分がしんどくないか、嫌じゃないか、がんばれるかを基準にしてる気がする。

周りの意見に流されないから愚痴も文句も彼女の口から聞いたことがない。

つらいことややりたくないことをがんばるのではなく、楽しむことを幸せになることを自分で考えてがんばるサーフ。

パワフルで人当たりがよく楽しい彼女の周りにはいつも笑顔が溢れている。

そんな彼女の人柄に私は今も憧れてる。

今も彼女に会うと元気が出る。

抗がん剤でへばりきってた時に思い出したこの頃の体験。

私はこのまま言われるがままこんなに弱りきった体にメスを入れて大丈夫なのだろうか。

免疫が落ちてもう闘えないんじゃないか。

不安に襲われ怖くて怖くてしかたなかった。

もしサーフとの出会いがなければ私はFECを拒否しようとか手術をやめようという考えなど浮かびもしなかったと思う。

つづく

励みになります。ぽちっとお願いします♪
にほんブログ村 病気ブログ 乳がんへ