安楽死

今日ALS患者に薬物投与のニュースを見て父を思い出しました。


父が胃瘻、人工呼吸器を拒否したのは安楽死が認められていないからでした。
もしあの時胃瘻手術を受けていたら人工呼吸器をつけていたら、もっと長生きできたと思います。でもALSって進行すると体のほとんど全てが動かなくなります。意識はある。痛みもある。でも何もできない。パソコンで意思表示をする訓練を受けて意思表示はできると説明を受けましたが父は拒否。
でももしある程度のところで自分で「もうじゅうぶんだ。安楽死させてくれ」と言えるなら延命治療を受けてみてもいいかもしれないけれど、体が生きてるからというだけで死ぬ選択すらできない。想像を絶する未知の世界を自分で終わらせることすらできないのは嫌だと。

自殺すらできない。そういう病気だということを父も私も理解していたから私は止めることもできなかったし受け入れる選択しかなかったです。

動けなくなってからの父はほんとうに辛そうだったから生きる選択をして延命治療を受けている患者さんが「もう楽にして欲しい」と願うことを許される世界がきてもいいのになぁと思うけど、きっとそうなるとまた別の問題も出てくるから認められてないんでしょうね。

それにしても投薬したのが主治医ではなくSNSで知り合った医者というところが謎です。





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