手術をしないという選択1

何度も書いてきましたが、もし私がステージ3ならば手術を受けていたと思います。

抗がん剤は途中でやめていたとしても。

ただ先生はステージ4でも手術をしたほうがいいとおっしゃいました。その方が予後がいいと。

「予後」


ステージ3以下でも再発や転移がないわけではない。でも最初から「予後」かぁ。。。

予後がいいほうがいいかもしれないけど予後のために「今」痛くて苦しむ選択を私はできなかった。

そう、手術をしないとすぐに「死」に繋がるわけではなかったし、手術をしたから「完治」するわけでもなかった。

そんな選択に迫られたとき私はあるできごとを思い出しました。

今から7年前私はあーちゃんを妊娠していました。妊娠3ヶ月で切迫流産になり、流産の危険があったため入院。その後「前置胎盤」と診断されて大きな病院に転院しました。

前置胎盤とは通常胎児の後ろにあるべき胎盤が子宮口のすぐ近くにあるという状況のことです。

胎盤は胎児に栄養を送る役割がある血の塊です。

出血したら母子共に危険な状態になります。

この前置胎盤は妊娠の経過途中で元に戻ることもあります。

私は安静生活をしながら様子をみましたが戻る様子はなく、流産しないために子宮口をしばる手術を提案されました。

赤ちゃんを守るため私は深く考えず

「当たり前の決断」として手術を受けました。

下半身麻酔の手術でそこまで大変な手術ではないと説明を受けましたが、術後かなり苦しい経験をしました。

もちろんそれで無事元気な赤ちゃんを産めたので「受けてよかった」と思っていました。

でも臨月に入る前に結局入院することになり1ヶ月の入院生活を送りました。

そして出産1週間前からはトイレにすらいけなくなりベッドの横にポータブルトイレを置いて生活をしました。

そして手術の当日術前に大量出血して床に血の海ができました。

もし子宮口を縛ってなかったら命の危険があったかもしれません。

でも受けてなくても同じだったかもしれません。

そんなふうに思ったのはある出会いがあったからです。


つづく


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